音楽演奏に行きづまったらやるべきこと。
音楽演奏で行きづまることは、楽器や歌をやっている人なら、どなたでも経験があると思います。
かくいう私も、学生時代に、テクニックの面でも、表現力の面でも、完全に行きづまってしまい、「もうこれ以上、演奏がうまくなることはないのでは」という、鬱々(うつうつ)とした気持ちで惰性的に練習することをなすすべもなく続けていました。
あるパッセージが難しくて弾けない。
たとえ弾けてもたまにしか弾けない。
大体は失敗する。
(かといってそれは人が弾けないレベルではなく、
自分よりテクニックがある人にとっては簡単。)
難しいテクニックが要求される曲は、いくら時間をかけて練習しても、どうしても人前で演奏するだけのレベルに到達しない。
私の打楽器の先生が、
「20歳くらいまでがテクニック上達のピークで、後はそれをどれだけ維持できるかというところになる」というお話をされていて、
「ああ、そんなものなのか・・・」と悲しくなったことがあります。
どんなに努力しても、テクニックはこれ以上伸びない。
その冷厳な事実を知り、自分の中で音楽が「楽」ではなく、「苦」に傾いてゆくのを感じました。
そして芸大卒業後、しばらくしてついに、音楽を完全に諦めることになります。
数年間、演奏もせず、練習もせず、好きだった音楽も聴かずに過ごしました。
その時していたのは、自分自身の体と向き合うこと。
音楽に希望を見出だせなくなって、体調も悪くなり、腰痛などに悩まされていた私は、弱くなってしまった自分自身の心と体を根本的に改造することに意を注ぎました。
その過程で、顔中にできていた吹き出物がきれいになくなり、
「若返った」と人から言われるようになり、
目に見えて不健康な状態を脱却すると同時に、
完全に捨て去ったはずの音楽が、再び舞い戻ってきたのです。
それ以来、自分自身のうちなる声に耳をかたむけつつ、
音楽の演奏や作曲をコツコツと続けてきました。
弾けなかったはずの曲が弾けるようになったり、
それまではできなかった「作曲」や「編曲」ができるようになったり、
苦手だった初見(初めてみる楽譜をその場ですぐに弾くこと)ができるようになったりと、目覚ましい変化がありました。
音楽演奏の練習だけをしていた時は、どんなに努力しても越えられなかった分厚い壁。
しかし自分自身の体と向き合い、体の使い方を根本的に変えるべく努力することで、おのずから音楽演奏のスキルも向上していたのです。
音楽を演奏するのは「自分の体」であり、
その体の使い方を正しく学ぶことで、
演奏はもちろん、何をやっても効率よく、
最小限の努力で最大の成果を得られる。
「20歳を過ぎたらテクニックは向上しない」という常識を覆す、
体の改造の秘訣とは、
1. 正しい姿勢を身につける。
2. 身体各部に存在するこわばり、滞(とどこお)りを解消する。
3. 手先ではなく、体の中心(腰と腹の間)から起こした動きで演奏する。
すごく簡単なことのようで、実は一朝一夕でてきるものではありません。
日々の研鑽と努力、そして継続が必要です。
これまでは自分だけのものとして公開してきませんでしたが、
私がこれまで実践し、音楽演奏に効果があると確認できたエクササイズをご紹介するレッスンとワークショップを行なうことにしました。
それとあわせてこのブログでも、言葉で解説できることは、
お伝えしてゆきたいと思っています。
自分だけの秘密にしておくのはあまりにももったいない!
音楽を愛する人、
演奏に磨きをかけたい人、
越えられない壁を越えたい人、
音楽に限らず、ありとあらゆる芸道に欠かせない表現媒体である
自分自身の「体」を根本から変える!
それを実現するお手伝いをすべく、私も最大限努力します。
興味がある方は、leela★megami-net.com(★を@に換えてください)までお問い合わせください。