<音遊びコンサート>ご報告 〜「聞く」と「聴く」違いとは?〜
本日、<音遊びコンサート>が無事終了しました!
ところで皆さんは「聞く」と「聴く」の違いをご存知でしょうか?
「聞く」は、「人の話を漠然と聞く」ことを意味し、
「聴く」は、「相手の話に真剣に耳を傾け、理解しようと務める」ことを意味します。
今回のコンサートでは、音楽をたんに受け身で「聞く」のではなく、
積極的に「聴く」行為へとバージョン・アップするための方法をご紹介しました。
音は耳で聞くだけではなく、全身で聴く(=触覚的に感じる)ことができます。
映画『禁じられた遊び』のメインテーマ曲(愛のロマンス)の作曲・演奏をしたスペインのギタリスト、ナルシソ・イエペスがギターを演奏すると、背骨がビリビリ振動しているのが外側からもハッキリ感じ取れたそうです。
今回ご紹介したのも「音が背骨に響く」ようにするために、背骨に沿った筋肉を活性化する方法です。
これによって、背骨が柔らかく柔軟性を取り戻し、音を感じ取る感覚器官の役割を果たすようになります。
マリンバの音が、背骨に沿ってコロコロ転がるような感覚が味わえます。
そして、「耳そのものを活性化する」方法。
耳の立体模型をみていただき、外耳と内耳の構造、三半規管の形などを確認していただきました。
さらに、耳介や耳たぶ、耳の裏側などに温熱刺激を与えることで、アンテナのように集音する機能を高めます。
参加者の方々の右耳に温熱刺激をすると、右耳からより音が入ってくるのをありありと感じていただけました。
両耳に施術をした後、新曲『Fireworks(花火)』をヴィブラフォンでお披露目しました。
さらに背骨を柔軟にする体操を皆で行なった後、
開かれた背骨に重低音がビリビリ響きます。
最後に、掌(てのひら)を活性化させるために両手を打ち鳴らしたり、振りほどいたりした後、
ロータス・タンバリンの即興で幕を閉じました。
タンバリンのような打楽器の音は、手が柔軟だと掌に振動を感じられるのです。
ちなみに、ロータス・タンバリンは、腕や指を螺旋状に回転させることで、瞬間的に大きな音を響かせることができるようになります。
人間の動作は螺旋的な動きを基盤にしていることが、ロータス・タンバリンの演奏でよくわかるのです。
演奏者から聴衆へ、という一方通行ではなく、
相互のコミュニケーションがある参加型のコンサートとしての試みでした。
次回は、さらに新しい趣向をこらして開催したいと思います。
参加者の皆様、ありがとうございました!
☆☆☆リィラ音楽教室では、パイプオルガン、マリンバ、ヴィブラフォン、ロータス・タンバリン、ピアノなどのレッスンを開催しております☆☆☆
音遊びコンサート 〜高木リィラ〜
2016年11月6日(日)の午後13:30~
広島市佐伯区で開催する
<音遊びコンサート>のお知らせです。
演奏プログラム
◎J.S.バッハ トッカータとフーガ ニ短調 /パイプオルガン
◎ファイア・ワークス(作曲 高木リィラ) ヴィブラフォン・ソロ
◎ロータス・タンバリン 即興
◎フィンガー・シンバルによるリズム表現
◎O dea ~女神讃歌~(作詞作曲 高木リィラ)/ピアノ弾き語り
トッカータとフーガ ニ短調 /パイプオルガン
パイプオルガンの名曲中の名曲、バッハの「トッカータとフーガ ニ短調」。数あるオルガン曲の中で、抜きん出て素晴らしい曲を残しているのは、やはりバッハではないでしょうか。
オルガンという楽器を知り尽くした完璧な曲の構成。
1曲1曲が個性豊かな芸術作品として、燦然(さんぜん)と輝いています。
オルガニストは、「結局、最後はバッハに戻ってくる」という方が多いですが、バッハの曲は、あまりの素晴らしさに「演奏しながら感動している」というのが実際のところです。
無伴奏チェロ組曲 /マリンバ
バッハの「無伴奏チェロ組曲」は、チェロ奏者のバイブルとも言われる名作。マリンバ奏者にとっても、必ずといってよいほど通る道でもあります。
単旋律(メロディー)だけで創られているとは思えないほど、豊穣な世界が広がっています。単旋律だけで名曲を創れるバッハは、やっぱり天才!
トロイメライ /ピアノ
シューマンのピアノ曲「トロイメライ」。トロイメライというのはドイツ語で「夢のような」「夢想」といった意味だそうです。タイトルの響きが素敵です。
Fireworks ~ファイア・ワークス~ /ヴィブラフォン
ヴィブラフォン・ソロの「ファイア・ワークス(Fireworks:花火)」は、私の最新作です。お友達に誘われて宮島の水中花火大会に行ったのがきっかけで生まれた曲です。始めはヴィブラフォンを意識したわけではなく、ピアノで弾いていたのですが、旋律やハーモニーがヴィブラフォンにもよくあうことがわかり、ヴィブラフォンでの初お披露目となります。
ロータス・タンバリン インプロヴィゼージョン(即興)
『ロータス・タンバリン 即興』は、敬愛するアメリカの女性ドラマー、レイネ・レドモンドが創始したタンバリン奏法を、自分なりに昇華して表現します。レイネ・レドモンドは2013年に61歳で亡くなってしまったのですが、一(いち)パーカッション・プレイヤーとして、彼女が残した遺産を受け継いでゆきたいと思います。
フィンガー・シンバルによるリズム表現
フィンガー・シンバルに初挑戦しつつ、リズムを全身で表現する実験的試みです。トルコでは「ジル」と呼ばれるこのフィンガー・シンバルは、ベリーダンスでも使われています。
『O dea ~女神讃歌~』 /ピアノ弾き語り
ラテン語の歌詞の歌曲です。
O dea
Deam vestram
Tempus amor dea,
O dea
Ave deae
Occursum corporis nostri
O dea
Default deae
Ingere cordibus nostris
私たちの女神
愛深き女神
女神の口づけは
私たちの体を満たす
女神の微笑は
私たちの心を満たす
・・・・・
日時:2016年11月6日(日)
Open 13:00 Start 13:30
場所:天行院(広島市佐伯区)
出演:高木リィラ
前売り 1500円 当日 2000円 学生1500円
チケットお申し込み先:leela☆megami-net.com(☆を@に換えてください)
メールにてお名前、ご住所を明記の上、お申し込みください。折り返し、アクセス方法などの詳細をご返信いたします。
マリンバについての記事
ビブラフォンについての記事
音楽演奏に行きづまったらやるべきこと。
音楽演奏で行きづまることは、楽器や歌をやっている人なら、どなたでも経験があると思います。
かくいう私も、学生時代に、テクニックの面でも、表現力の面でも、完全に行きづまってしまい、「もうこれ以上、演奏がうまくなることはないのでは」という、鬱々(うつうつ)とした気持ちで惰性的に練習することをなすすべもなく続けていました。
あるパッセージが難しくて弾けない。
たとえ弾けてもたまにしか弾けない。
大体は失敗する。
(かといってそれは人が弾けないレベルではなく、
自分よりテクニックがある人にとっては簡単。)
難しいテクニックが要求される曲は、いくら時間をかけて練習しても、どうしても人前で演奏するだけのレベルに到達しない。
私の打楽器の先生が、
「20歳くらいまでがテクニック上達のピークで、後はそれをどれだけ維持できるかというところになる」というお話をされていて、
「ああ、そんなものなのか・・・」と悲しくなったことがあります。
どんなに努力しても、テクニックはこれ以上伸びない。
その冷厳な事実を知り、自分の中で音楽が「楽」ではなく、「苦」に傾いてゆくのを感じました。
そして芸大卒業後、しばらくしてついに、音楽を完全に諦めることになります。
数年間、演奏もせず、練習もせず、好きだった音楽も聴かずに過ごしました。
その時していたのは、自分自身の体と向き合うこと。
音楽に希望を見出だせなくなって、体調も悪くなり、腰痛などに悩まされていた私は、弱くなってしまった自分自身の心と体を根本的に改造することに意を注ぎました。
その過程で、顔中にできていた吹き出物がきれいになくなり、
「若返った」と人から言われるようになり、
目に見えて不健康な状態を脱却すると同時に、
完全に捨て去ったはずの音楽が、再び舞い戻ってきたのです。
それ以来、自分自身のうちなる声に耳をかたむけつつ、
音楽の演奏や作曲をコツコツと続けてきました。
弾けなかったはずの曲が弾けるようになったり、
それまではできなかった「作曲」や「編曲」ができるようになったり、
苦手だった初見(初めてみる楽譜をその場ですぐに弾くこと)ができるようになったりと、目覚ましい変化がありました。
音楽演奏の練習だけをしていた時は、どんなに努力しても越えられなかった分厚い壁。
しかし自分自身の体と向き合い、体の使い方を根本的に変えるべく努力することで、おのずから音楽演奏のスキルも向上していたのです。
音楽を演奏するのは「自分の体」であり、
その体の使い方を正しく学ぶことで、
演奏はもちろん、何をやっても効率よく、
最小限の努力で最大の成果を得られる。
「20歳を過ぎたらテクニックは向上しない」という常識を覆す、
体の改造の秘訣とは、
1. 正しい姿勢を身につける。
2. 身体各部に存在するこわばり、滞(とどこお)りを解消する。
3. 手先ではなく、体の中心(腰と腹の間)から起こした動きで演奏する。
すごく簡単なことのようで、実は一朝一夕でてきるものではありません。
日々の研鑽と努力、そして継続が必要です。
これまでは自分だけのものとして公開してきませんでしたが、
私がこれまで実践し、音楽演奏に効果があると確認できたエクササイズをご紹介するレッスンとワークショップを行なうことにしました。
それとあわせてこのブログでも、言葉で解説できることは、
お伝えしてゆきたいと思っています。
自分だけの秘密にしておくのはあまりにももったいない!
音楽を愛する人、
演奏に磨きをかけたい人、
越えられない壁を越えたい人、
音楽に限らず、ありとあらゆる芸道に欠かせない表現媒体である
自分自身の「体」を根本から変える!
それを実現するお手伝いをすべく、私も最大限努力します。
興味がある方は、leela★megami-net.com(★を@に換えてください)までお問い合わせください。
音遊びコンサート、開催します♪♫
2016年11月6日(日)、
リィラ音楽教室にて、
『音遊びコンサート』を開催します。
マリンバやパイプオルガン、
ヴィブラフォンやピアノ、
タンバリンやフィンガー・シンバルを使う予定。
まだ何をやるかハッキリ決めているわけではないのですが、
いろいろな楽器の音を楽しむことと、
「遊び」の要素を取り入れることをテーマに、
やってみようと思います。
このコンサートのもう一つのお楽しみに、
「聴くこと」をバージョンアップする方法を
その場で実践していただくという趣向があります。
たとえていうなら、
安物のマイクを、
超高性能のマイクに変えて
音を拾う、という感じ。
簡単な方法で、
耳をちょこっとバージョン・アップするだけで、
音の聴こえ方がまるで変わってしまうのです。
この方法は、誰でも、一流音楽家の耳を持つことができるという、
スゴイわざなのです。
・・・・・
興味がある方は、
leela☆megami-net.com(☆を@に替えてお送りください)
までご連絡ください。
ロータス・タンバリンのグループ・レッスン、開始しました!
毎週水曜日の15:00〜16:30、
タンバリン(Layne Redmond Style)を使ったグループ・レッスン、
「リズム・デイ・レッスン」開催中です!
ロータス・タンバリン演奏 by 高木リィラ 〜リィラ音楽教室〜 Leela Takaki plays Lotus Tambourine
リズムは頭で考えてとるものではなく、
音楽を聴いていると体が自然に動く、
それが本来のリズムの感じ方。
誰もが本来持っているリズム感は、訓練することでどんどんよくなります。
音による瞑想、ヒーリングに興味がある方にもお勧め!
ロータス・タンバリン演奏を身につけたい方にもお勧めの大変おトクなクラスです。
リィラ式、リズム・レッスンとは?
◎左右の手、左右の足を個別に使える訓練をするため、「脳の老化防止」に効果的です!
◎スーフィーの旋回舞踊(※)を採り入れた、「リズム瞑想舞踏」も毎回行ないます。
◎体の内側でリズムの波を感じることで、自然に瞑想的意識状態へと導かれます。
◎タンバリンを使いながらのレッスンなので、タンバリン演奏が自然に身に付きます。
◎ほかの楽器をすでに学習・演奏されている方で、リズム感をもっとよくしたいという方にもお勧めです。
※スーフィー(イスラム教の一派)の旋回舞踊とは、音楽に合わせ、グルグルと旋回し続けることで、神との合一を目指すための踊り。リィラ音楽教室で行なう瞑想舞踏は、特定の宗教に関係するものではありません。
参加お申し込み方法
◎毎週水曜日の15:00〜16:30に開催しておりますが、不定期にお休みさせていただくので、必ず事前(レッスンの2日前の月曜日まで受付)にメールleela@megami-net.comにてお申し込みください。
参加費
初回:無料
2回目以降:1レッスン1000円(当日お支払いください)
詳しくは以下のページをご覧下さい(Aboutのページに教室のMAPがあります)。
高木リィラのニューシングル『アポロンの巫女 2011 〜pythia〜』リリース開始!
本当に、久しぶりに、ニューシングルをリリースいたしました。
『アポロンの巫女 2011 〜pythia〜』
アポロンの巫女 2011 〜Pythia〜 試聴MV 高木リィラ Music&Photo by Leela Takaki
この曲ができるまでのいきさつについては、
以下、特設ページをぜひご覧下さい。
トルコへの旅をきっかけとして産まれた曲です。
試聴MVをご観照(鑑賞)いただくとわかるのですが、
この曲にはいわゆる歌詞がなく、
「チャント(詠唱)」としてのヴォイスがリズミックに重なり合っています。
約10分ある曲の間、ずっとチャントを続けていると、
だんだんトランス(超意識)状態になります。
超意識というのは、無意識とは違って、
瞑想とか、祈りの境地に近いものだと思います。
音楽は本来、人間の意識を高め、
QOL(人生の質)を深める作用を持つものでした。
そのような、深い意味での「ヒーリング」を意図して創ったのが本曲です。
<ヒーリング・トランス・ミュージック>としての
『アポロンの巫女 2011 〜pythia〜』をお楽しみください!
ハイレゾ音源販売中です!
『アポロンの巫女 2011 〜Pythia〜』
作曲・編曲・演奏・ヴォイス/高木リィラ